実話を元にしたドラマ『明日の約束』ネタバレ

2017年10月クールで放送される井上真央さん主演『明日の約束』の元になった事件の概要です。

 

あくまで「元になった事件」なので、ドラマでは変わっている部分もあると思いますが、ネタバレにもなります。

 

知りたくない方はお戻りください。

 『明日の約束』キャストなど

 

 

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事件の始まり

 

2005年12月6日。現上田市にある丸子実業に通う不登校の高一男子が久々の登校を目前に自殺した。

 

中学時代から言葉に問題のあった男子生徒は高校に入りそれをモノマネされるなどいじめを受けていた。

 

何度となく母親は学校側へ相談していたが話し合いは平行線を辿り、このままでは出席日数が足りず進級できないという状況になり、学校側が生徒にその旨通知を出した直後に生徒が自殺した。

 

生徒の母親は、バレーボール部の上級生からいじめられたことを苦にしたメモを残したと主張。そしてモノマネをいじめと認めなかった校長に怒りをぶつけ、「息子は校長に殺された!」と、校長を殺人罪で刑事告訴。

 

校長は書類送検され、その後母親は校長と長野県を相手取り1億3000万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

 

また、母親はバレー部の部員に対しても損害賠償を求めた。

 

 

 

学校側の主張

 

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人権派弁護士、県会議員、マスコミも加勢し校長の発言が大きく取り上げられて母親優勢、学校は崩壊寸前までなったが教師たちが立ち上がり事態は逆転。

 

生徒は自殺する前に何度も家出をしており、そのたびに母親は学校に捜索を依頼しては、家出を担任の責任と主張、大量のビラを作らせたり校長や教頭に謝罪を求めるなどしていた。

 

しかし、家事全般を生徒がしなくてはならないため学校に来ることが難しく、担任の面談に「学校に来たいし部活もしたい」と答えていたことも事実としてあったことから、母親の生徒に対する虐待、ネグレクトが疑われ、県教育委員会や児童相談所が母子分離措置を計画していた矢先の自殺だったことも明らかにされた。

 

さらに母親には3度の離婚歴があること、職場や所属していたママさんバレーボールチームでもトラブルが相次いでいたこと、母親の虚言癖を学校側や元夫が証言し、母親は幼少期から育児放棄をし「死ね」と罵倒し続けていたこと、母親が主張していたいじめの大半がウソであることが判明した。

 

遺書は非常に乱れた文字で書いてあり、「お母さんがねたので死にます」の「ねたので」が「やだので(「やだ」は「嫌だ」の方言)」の間違いではないかという疑問が呈され、裁判でもいじめがなかったとは言わないが、それよりも母親が起因となる部分が多いのではないかと判断され損害賠償請求は却下された。

 

母親はそれを不服として控訴したが最終的に控訴を取り下げ母親は敗訴。逆に学校や保護者から訴えられることになった。

 

なお、母親に加担した弁護士は2012年に東京弁護士会により懲戒処分されています。

 

 

モンスタマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い

 

この事件を取材しまとめたのがノンフィクション作家福田ますみさんの著書『モンスタマザー』です。

 

『モンスタマザー』にはマスコミや母親によるミスリードやマスコミ報道の恐ろしさも書かれています。

 

 

 

 

 

感想

 

12年前の事件が元になっているということで、非常に興味深いです。

 

モンスターペアレントもここまで来ると…という話ですね。

 

学校の名誉回復にもなる一方で、母親に踊らされたマスコミには耳が痛いはずで、それを敢えて放送するフジテレビ(制作は関テレですが)ってもしかしたらスゴい?

 

 

放送が楽しみです。

 

 

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